【15日目】ジョン・J・マーフィー著『マーケットのテクニカル分析』を読んでみた結果・・・
『マーケットのテクニカル分析』はテクニカルチャートの教科書である
こんにちは!15日目です。
私が最近始めたテクニカルチャート分析をもっと深めるべく、本屋に行っていろんなチャート分析の書籍を探しました。
数ある中でも目を引いたこの本・・・
ジョン・J・マーフィー著『マーケットのテクニカル分析』
を今回紹介したいと思います。
ページ数はざっと630ページ!笑
読みごたえがありますが行間が広くて大変見やすく、読みやすいです。図もあるので630ぺージってほど大変ではない印象でした。
出版されてから約30年呼び継がれているテクニカル分析のバイブルともいえる本。
とても勉強させていただきました。
これから株投資を始める方、テクニカル分析を勉強したい方、改めてテクニカル分析を極めたい方など初心者から熟練投資家まで参考になる本です!
キリの良い章ごとにブログを更新していきます。
(まだ1冊をまとめられるほど文章を書くのが慣れていないので・・・)
今日は第2章までです。
それでは見ていきましょう!!!
『マーケットのテクニカル分析』で相場に勝つ!
まず本書で一番最初に伝えていたのは、チャートはすべての情報が織り込まれており、ファンダメンタルの先行指標がチャートであるということです。マーケットのテクニカル分析が出来れば、株式や先物どちらでも分析が可能となります。そして異なる時間枠(短期・中期・長期)をも扱えるのがテクニカル分析です。
冒頭の話の中で個人的に面白いと思ったのが「ランダムウォーク理論」に対する著者ジョン・J・マーフィーの考えです。
※「ランダムウォーク理論」とは・・・
価格の変化は『連続的に独立』しており、過去の価格は将来の値動きの指標としては信頼性がない。
→ 簡単に言うと、株価の変動には規則性がないので予測しても無駄だという理論です。
彼はこの「ランダムウォーク理論」に対し、効果的なパターンを見つけ出せないことを「ランダム」として表現しているだけだと、すべてがランダムであるとは限らないと述べています。
先人たちが築いてきたテクニカル戦略を用いれば「相場に勝つ」ことが出来るんだよと。
※ただし100%「ランダムウォーク理論」が間違っているとも述べていないです。
私が以前読んだ「ウォール街のランダムウォーカー」とは考え方が違いますが、2つを比べながら読み進めるのもとても面白いと思います。どちらも大変参考になります。
ダウ理論の基本理念
本書では「ダウ理論」について第2章で述べられています。
「ダウ理論」とはかの有名なダウ指数(工業株指数)の生みの親であり、ダウ・ジョーンズ社の創設者であるチャールズ・ダウが投資分析に用いた戦略のことです。
彼の死後80年経った今でも語り継がれる不滅の分析ツールと言われています。
ダウ理論の基本理念を見ていくと、
①平均株価はすべて織り込んでいる
②市場には3種類のトレンドがある
③メジャートレンドには3つの局面がある
④2つの市場平均を確認する
⑤出来高でトレンドを確認する
⑥トレンドは明確な反転シグナルが出るまで効力を持つと仮定する
それでは簡単に見ていきましょう!
①平均株価はすべて織り込んでいる
市場平均はすでにすべての情報が織り込まれているため、新たに情報を得る必要はない。想定外の出来事(自然災害等)があっても、その情報を素早く織り込み、瞬時にその影響を価格に取り込んでしまう。
例えば今も続いているコロナウイルスの影響もこれに該当しますよね。都市閉鎖(ロックダウン)や緊急事態宣言が発令される(されそうな状態)頃には株価が大暴落していました。そして規制緩和やワクチンが開発されるとなるとコロナウイルス終息を予測して株価がコロナウイルス流行前の水準に戻り、今では最高値を更新している指数や企業が世界中にたくさん存在します。
②市場には3種類のトレンドがある
株価には上昇トレンドと下降トレンドが存在する。
そのトレンドの大きさを示すのが「大(メジャー・プライマリー)」「中(インターメディエート)」「小(マイナー)」の3種類。
※波で例えると「潮」「波」「さざ波」になぞらえる。
「中(インターメディエート)」は「大(メジャー・プライマリー)」の中で形成され、だいたい通常3週間から3か月続く。「小(マイナー)」は「中(インターメディエート)」なかで形成され3週間満たない。
※このトレンドの概念は第4章の要約で話します。
③メジャートレンドには3つの局面がある
・アキュミュレーション局面
最も賢明な投資家が買い集めている状態。
・パティシぺーション局面
トレンドフォローを信じるテクニカルアナリストが三か。株価が急騰し経済統計にも回復の兆し。
・ディストリビュージョン局面
投機筋の売買と個人投資家の参加。ここで賢明な投資家は売り抜くことが多い。
④2つの市場平均を確認する
2つの指数を比べ、両方とも強気あるいは弱気シグナルが出ない限りその他は重要でない。(工業株と鉄道株を用いて)両方で異なる動きの場合は現在進行中であると考えて良い。同じタイミングでなくとも近い間隔で同じシグナル(上昇o下降トレンド)がでたらそちらに転換する可能性が高い。
⑤出来高でトレンドを確認する
出来高はメジャートレンドに沿って増加する
●上昇トレンドの場合
●下降トレンドの場合
⑥トレンドは明確な反転シグナルが出るまで効力を持つと仮定する
トレンドフォロー型の大原則。
支持線や抵抗線、移動平均線等の様々な指標がトレンド反転するまではトレンドは維持し続ける。
以上が本書でまとめられていた「ダウ理論」の経営理念6つです。
この6つを覚えておくだけでもとても助けられると思います。気分的に。
ただこれだけではまだまだ知識と技術が足りません。「ダウ理論」はあくまでも心構えのようなものなので。
次回のブログでは第3章以降を要約したいと思います。
最後に
ざっとこんな感じ。
これまでは本を読んでもこうやってわかりやすくアウトプットをして来なかったので、理解までのスピードが普段より早いような気がする。
本来のアウトプットは実際の投資だがそれはまた月曜からやろう。
出来るかなあ・・・。
それでは!